「蜘蛛の糸」の冒頭の一文は、英語と日本語では変わってくる

昨日薄着のつもりで外出したら大汗!10年くらい愛用してきたヒートテック、今年はちょっと考えた方が良さそうです。桃サクラです、こんにちは!

芥川龍之介の英訳本をゲットしました!いつか英語圏でもやってみたい!

最近は電子書籍ばかりだったけど、やっぱり紙の本はいいなぁ!

「蜘蛛の糸」「The spider thread」が入っていたので。

この翻訳者は村上春樹の作品を多く訳しているJay Rubinという人。やっぱり芥川龍之介と村上春樹にはなにか通じるものがある。たしかに。

ちなみにこの本のイントロダクションは村上氏が書いている。

蜘蛛の糸の英訳は初めて読んだ!

最初の一文からして全然違うのです。

オリジナル日本語は、

ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。

なのですが、英語では、

And now, children, let me tell you a story about Lord Buddha Shakyamuni.

さぁ、子供たち、これから御釈迦様の話をしよう

という前置きがついていて、

It begins one day as He was strolling alone in Paradise by the banks of the Lotus Pond.

御釈迦様が極楽の蓮池のふちをぶらぶらとあるいているところからその日は始まります

となっている。

日本語では突然、

「ある日の事でございます」

でぱっと始められることが、英語では、

「さて、今から御釈迦様について話すからね」

っていう前置きがあったほうがいい、という翻訳者の判断なのだ。

確かに日本語というのは、

すべてを説明しなくても、みんなだいたい分かるよね!

っていう暗黙の了解があって、それをみんな「なんとなく」分かっている不思議なところがある。

すりあわせ?的な。

でも英語というのは、個の言語だから、

どこからどこまで、という範囲を限定したり、説明をきっちりしないと成立しないから、こういうことになるのだと思われる。

通訳していても、たいてい、日本語より英語の方が長くなるんだよね。なかなかひと言では言い切れない。いちいち説明も必要になってくるから。

それにしてもこの蜘蛛の糸の言い出し、最高です!

「ある日の事でございます」

これ以外はない!というほど簡潔できっぱりしていて、素敵なフレーズ。

素晴らしい物語の始まりです。

一緒に体験しましょう。

桃サクラ
桃サクラ

作曲家、フルート奏者。射手座B型。 9歳からピアノ、作曲、10歳からフルートを始め、埼玉県蕨市立北小学校、蕨市立東中学校、川口北高校を経て、東京音楽大学器楽科フルート科卒業。その後15年間オーストラリアパースで演奏活動、フルート非常勤講師をつとめた。1997年に通訳の国家資格を取得、以来多くの来日アーティスト・テレビ番組(アンビリバボーなど)の通訳を担当。2015年からサイキックカウンセラーとしてたくさんの人々の悩みに向き合う。2016年9月に乳がんの診断を受けてあらゆる体質改善を試みる。現在も続行中。世界を舞台にした演奏活動を目指して創作の日々。